〜遠征報告〜
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BASSIN' HEAVENより
“楽園への扉”を開いていただいたアングラーの釣行録です。
釣り人 : お住まい / お名前
釣り場 : 国 / 場所
期間  : 年 月 日〜 月 日
釣果&コメント  : 魚種 / 筆頭サイズ / 数 等

アングラー MSさん
フィールド メキシコ/ レイクエルサルト
期間 2010年1月27日〜2月5日

エルサルト釣行記


27Jan - 05Feb, 2010

湖上からみたメキシコらしい赤茶けた風景(夕刻)




○はじめに

「エルサルトはどうでしたか?」とは聞かないでください。

「エルサルトには何がありましたか」と聞いてください。

「そこには新たなる挑戦が僕を待ち構えていました。」と答えるでしょう。

 目標としていたグランデ級(8lb-Over)には残念ながら出会えませんでしたが、
素晴らしい旅でした。この感激を同じブラックバスという魚を釣ることに興奮を覚えてやまない方々に少しでも伝えられればと思います。

 釣行内容はもちろん、往復の乗り換え手順などもできる限り詳細にお伝えしたいと思います。なお文中、英語表記もしますが、文法的な指摘はご法度です。


○旅のきっかけ

 僕がメキシコ・バスフィッシングを知ったのは95年ごろに放送されたTBSの日曜特番で糸井重里氏が出演していた番組がきっかけでした。その番組内で紹介されたのが「メキシコ・レイク・バカラック」での巨大なブラックバスフィッシングでした。

 その時からメキシコは「知らない異国、遠い異国」というものから「憧れの地」に変わったのです。…とはいえ、メキシコにいく、費用も時間もそんな簡単に準備できるものではありません。「いつかはメキシコへ」そんな思いだけが募っていきます。

 今回、不景気の影響で長期休暇を取得することができ、また円高アドバンテージと好条件も揃い、今行かなくていつ行くんだと言わんばかりの状況の中、思い切って「憧れの地へ冒険」をしてみることに決めました。冒険とは大げさかもしれませんが、海外旅行は10年前の1回だけ、スペイン語(メキシコ)はもちろん英語もほとんど話せません。

しかも単独釣行です。不安は尽きません。

そういうときは「どうにかなるさ」と楽天主義者になりましょう。

不安を募らせたって何も始りません。そこに行かなければ何も始まらないのです。


○釣行準備

 小松@バッシングヘブンさんの存在は釣博で知っていました。11月下旬にメールで連絡しそこから僕の旅は始まりました。見積もりや現状の状況などを考慮し、1月下旬/実釣6日間の予定にてエルサルトに行くこと決定しました。

 小松君からロッド選択、ロッドケース、釣れ筋ルアー、その入手の方法など数々の情報を仕入れて、ネットでの情報収集をして準備を進めました。正直、正月などはもう待ち遠しくて悶々とした日々を過ごしていました。


○往路

成田/NRT→大韓航空→ロサンゼルス/LAX→アラスカ航空→マサトラン/MZT
自宅のある埼玉から成田までは車で向かいました。荷物はスーツケースとロッドケース、機内持ち込み用のリックサックです。最初は電車を利用しようかと思ったのですが、荷物が重くて、成田に行くまでに体力を消耗しそうだったので車で成田までいって、空港前で荷物を降ろして車をそのまま駐車業者に預けました。楽チンです。

大韓航空カウンタでの私のバゲッジ達


 大韓航空にチェックインします。ロッドケースは全長210センチなので、超過課金(\9900)されます。この辺のいきさつはおまけの章を参照してください。

 さらにこのときに最終目的地までのタグをつけてもらいます。成田―マサトランはNRT-MZTとなります。このタグ付けは非常に重要になります。

 ロスまでは8時間程度です。少し旧式?の飛行機でパーソナルエンタテイメントシステムが搭載されていません。映画も聞いたことのない映画だし、映像は乱れるし、内容はつまらないし正直しんどかったです。韓国人も多く搭乗されていて、あちこちでハングルが飛び交います。乗客率は90%以上あったと思います。完全AWAY状態ですね。

 ロス到着は、現地時間07時すぎでした。機内で入国/税関用の用紙を渡されるので必要事項を記入しておきます。機内へのボールペン持ち込みは必須です。内容は小松君から資料をもらっているのでそれを参考に記入します。もしわからなくても空白にしておけば、入国審査時に何を書けと言ってくれます。

 入国審査は、たしかGuestとかかれたところに誘導されました。早朝一番便?なのか非常に空いています。審査官になにか質問されても困るのでESTAのコピーもパスポートに挟んで審査官に提出しました。

 口頭では「Transit」「I’m going to Mexico」だけ答えました。最後に両手計10本の指紋をとられ、顔写真(ひょっとしたら網膜?)を撮影されて入国審査は終了です。

 このあと、自分のバゲッジ(スーツケースとロッドケース)を引き取ります。ロッドケースはスーツケースと一緒には降りてきません。OverSize扱いなので周りの壁際のエレベータ付近に置かれます。係員のハンドキャリーです。この場所は複数あるので、バゲッジクレームのまわりを見回してください。PickUpするバゲッジに一番近いエレベータというのが基本だと思います。

 自分のバゲッジを回収したら税関です。ロッドケースをみて「What is ?」と聞かれたので「FishingRod」と答えましたが、それだけで問題なくパスしました。

 税関を抜けて、U字のスロープを上っていくと出口です。出口付近にはお迎えの方々がいっぱいいらっしゃいます。その出口付近で、乗り換え用の「再荷物預けコーナー」があります。非常にこじんまりとしています。たしか「Drop・・・・」と書いてあります。ここで、成田でつけてもらったタグを確認してもらい、受け入れ可能なのかどうかを判断してもらいます。次の便の時間を聞かれたので、Eチケットを見せて時間を確認してもらいました。スーツケースとロッドケースを預けようとしますが、ロッドケースは預かってもらえませんのでアラスカ空港のカウンタに自分で持っていかなければなりません。

 スーツケースを「再荷物預けコーナー」に入れたあと、すぐ横のエレベータで上階の出発フロアに行った方が楽です。

 私は要領がわからず到着フロアのまま、外に出て左方向にあるアラスカ航空に向かいました。アラスカ航空のあるターミナル付近にはエレベータがなく、手持ちで階段を上りました(エスカレータだったかな・・・)。

* なお、ロサンゼルス国際空港に関してはおまけの章を見てください。

 アラスカ航空は一番奥にあるカウンタで搭乗手続きを行います。自動チェックイン機がいっぱいありますが、日本人には対応していません。アラスカ航空HPでは荷物は1個目で$15、2個目で$25、私の場合はスーツケースとロッドケースで計$40かかる予定でしたが、なにも請求されずあっさりパスしました。ロッドケースはカウンタの対面にあるOversize受け入れ場所に持っていきます。私の他にも米国人のものと思われるロッドケースが開けられてチェックされてました。私のロッドケースも開けられたようです。ロッジについてケースを開けてみるとたぶん「NOTICE OF BAGGAGE INSPECTION(手荷物検査の通知)」が入ってました。

 搭乗券をもらって、機内持ち込み検査に向かいます。上着を脱いで、金属系をはずして、靴を脱いでゲートを通過します。そのあと係官がいて非常に簡単な出国検査をして出発待ちロビー?に行きます。とくに迷うことはなく、一本道です。あとは出発まで適当に時間をつぶします。


バーガーキングのクロワッサンサンド

アラスカ航空搭乗口にて


 朝食を食べにバーガーキングに行ったり、レストランフロアを巡回したり、きれいなパツ金ねーちゃんに気付かれないように観察したり…あっこれは犯罪ですか?。

 なんだかんだで定刻より10分ほど早く搭乗が始まり、メキシコにむけて出発です。アラスカ航空は160人乗り位の飛行機です。3割程度の乗客率でしょうか。

 アラスカ航空では、ちっちゃいスナック(クッキー?)とNonアルコールドリンクの機内サービスがあります。ジャンクフードやアルコールは有料です。2時間ほどでマサトランに到着です。入国審査、バゲッジピックアップ、税関を抜けて無事に到着です。

出口ではカードを持ったお出迎えでいっぱいです。

 が、肝心の僕の名前プレートを持った人はどこを探しても見当たりません。ここで小松君に電話です(日本時間は07:00位)。小松君もあわててました。ベンチに座って20分くらいしてようやく僕のプレートを持った体の大きなメキシカンが声をかけてきました。小松君に迎えがきたことを伝えて、その大きなメキシカンと空港をあとにしました。

ドライバーはNico。23歳だそうです。いやー、そうは見えません。

 どうやら他のお客さんはおらず、私1人を乗せて、Nicoとダッドサンタイプの車に乗ってロッジに向かいます。

 外の景色はフラットな地形にどこまでもつづく真っ青な空、赤茶色の乾ききった大地に背の低い木々たち、コンクリートブロックの家、映画「T2」でサラコナーがメキシコに逃亡するシーンが頭によぎります。まさにThis is Mexicoといった風景が広がります。Nicoと英語で会話しながら1.5時間ほどのドライブです。あっ、会話と言ってもしゃべれませんから単語会話ですね。途中、コンビニにいってドリンクを買ってもらいました。

なんとか無事にエルサルト・ロッジに到着です。



○エルサルト・ロッジ

 エルサルトロッジは湖のほとりとではありません。(湖へは車で15分ほ)途中、未舗装の道路があります。現在工事中で、まだ半年くらいはかかりそうな気がしました。来シーズン(2011/09〜)には快適な道路ができてことを期待しましょう。なお、その道から外れてスロープへ行く道は舗装される気配はありません。


宿舎全景/部屋番6-13まで

食堂全景

食堂内のカウンタ

ロッジ前の壁画の前でNicoと

 ロッジの部屋は全部で13部屋あります。1つのWサイズベッドとSサイズベッド。洗面所と水洗トイレ、シャワールーム、服をかけるバー、コンセント2口(日本と同じ形です)。釣りをするには十分です。


部屋の全景(ベッド)

部屋の全景(洗面所、トイレ、シャワー方面)

洗面所

トイレ

 ちなみに、旧パパロタロッジ舎も健在で、そちらの方も宿泊できるようで、全部で40名近くが滞在できるような感じです。

 飲み物(コーラ、スプライト、ビール、水)は食堂にあるクーラーボックスに氷漬けになっており自由に取り出しOKです。食堂は窓のない家と思ってください。天井があって垂直におちる雨は防げますが、風や横殴りの雨はしのげません。エルサルト・ロッジは雨季にはCloseなのでこれで十分という判断なのでしょう。

 滞在中、2日ほど雨が降りましたが食堂利用時はそれほど強くなく特別困ったことはありませんでした。トイレですが、一つだけルールがあります。水洗ですがトイレットペーパーは詰まる恐れがあるため流さない方が無難です。横に汚物入れがありますので使用済のトイレットペーパーを入れておきます。運が良ければ詰まることもないでしょうが、詰まった時は大変なことになるので僕は汚物入れを使用しました(使用済を再度紙で包んで見た目では使用済みがわからないようにしてました。臭いはしかたがありません)。

 シャワールームには日本のビジネスホテルで見かけるシャンプーと石鹸があります。朝は、ロッジスタッフがオレンジジュースとコーヒーを持って起こしに来てくれます。その後、食堂で朝ご飯を食べます。シリアル+牛乳、バナナ、メロン、モーニングプレートで構成されます。モーニングプレートの内容によって、パン、トルティーヤ、パンケーキなどが付きます。モーニングプレートは卵とハムやソーセージです。スクランブルエッグや目玉焼きと日によって違います。


シリアルは全部で4種類

メキシコの牛乳

朝のメインプレート一例(ハムエッグ)

朝のメインプレート一例(パンケーキ付)


 昼は湖からロッジに戻ってきて食べます。リクエストによってはランチボックスも作ってくれるみたいです。米国からのゲストの何人かはランチボックスをもらっているところを見ました。昼と夜は同じような構成で、前菜(ほとんどスープ)とメインプレート。スープはベースが3種類ほどですが、アレンジが豊富で飽きはきません。メインプレートもチキン、ビーフ、フィッシュ(鱈かひょっとするとティラピア?)、海老フライなど。メインプレートの副菜も豊富で、すべておいしくいただけました。なお、昼夜ともにトルティーヤチップスとトルティーヤが付きますので、足りないということはありません。


トルティーヤチップス

釣りから帰ってくると待っている
フリーズンマルガリータ

野菜スープ

好きになったお豆のスープ

夕食プレート(チキンとパスタ)

意外と柔らかい牛ステーキ

メキシカンビール「TEKATE」非常に軽いです。


○エルサルト湖のイメージ

 僕はマッディーフラットレイクが主戦場です。印旛沼、牛久沼、八郎潟などで葦打がメインです。亀山湖などのリザーバータイプもいったことはありますが、いい思い出がありません。

 「くい打ち」は好きですが、立ち木はどう攻めていいかもしりません。そんな経験の中、どのようにエルサルトを攻めるか不安は尽きなかったのですが、最終的にはダム湖というイメージはなくなりました。基本は小高い丘といくつかの山で構成された湖です。日本ではこういうイメージの湖を僕は知りません。湖岸線の7割方はシャローエリアで、立ち木は枝ぶりも少なく、杭打ちとあんまり違いは感じませんでした。3割くらいは岩盤エリアですが、垂直岩盤は少なかったようなイメージです。シャロー好きな私にはまったく問題なく馴染めた環境でした。

 水質はステインです。(透明度1m位)Deepに行くときれいな深緑色で、シャローでは底質の関係で黄茶色に見えます。ボートが引き波を立てるとバンク沿いで濁りがでますが、まったく問題ないレベルです。

 湖の大きさはそれほど大きくは感じませんでした。2日でだいたいすべてのポイントを回れます。一番広い所でも八郎潟の調整池(本湖)よりも一周り小さいイメージです。湖岸線は複雑に入り組んでますが、川筋の幅も八郎潟の承水路並です。全体的な湖面面積も八郎潟や霞ケ浦とそうは変わりません。

 気になるのは風です。私が行った6日間はいずれも同じような感じでした。朝は少しだけ吹いています。水面が少しだけざわついてます。陽の出始めから昼前までは無風状態です。昼からは体感で5m〜8m位の風です。その程度の風だと波立って釣りが難しくなる印象があるのですが、エルサルトでは湖面で(白波で)ウサギが飛び跳ねることはありませんでした。午後のポイント移動中でもボートがジャンプしてシートに尻を強打することなんてこともありませんでした。一番大きな波でもボートの引き波くらいです。ガイドのドライブも丁寧で引き波に対して角度変えたり、減速したりとドライブ技術は参考になります。

 週末のフィッシングプレッシャーは相当なものがあります。(スポーニング狙いの満月大潮時期だった為)4つのロッジからそれぞれ10艇以上。エルサルトロッジだけでもおそらく20艇近くが出撃しており、ボート持ち込みのプライベータも数艇浮かんでいます。決してここは秘境というわけではないんだと改めて痛感しました。


○気候

 朝は8度位。食堂に気温計があり、℃表示もあります。朝は寒いです。湖上でボートを走らせるとさらに寒いです。僕は長袖シャツと半袖シャツ、フリースとレインギアをウインドブレイカー代わりにしました。それで充分です。日本(関東近郊)なら3月後半の釣行を考えてくれればイメージしやすいでしょうか。

 太陽が出てくると気温が上昇し、体感では25℃くらいまで上がります。太陽の直射を受けるとじりじりと暑さを感じます。日焼け止めは必須です。なお、水温はおおむね22度位でした。


○釣行1日目

 前日(到着の日)の夜に夕飯を食べていると日本から遠征組にお会いしました。いろいろと話を聞いていると、グランテ級は簡単ではないが、釣っているとのこと。尚、お一人はすでに10lbOverを仕留めているとのこと。気合が入ります。いろいろと情報を交換しながら、明日に備えます。夜、雨が降りました。結構、激しく降ったようです。というのも長旅の疲れから21時にはすでにぐっすりです。どこかで興奮しているようで、02時には目が覚めてしまいました。05時過ぎに待望のノックです。朝食をたべて、いざエルサルトへ出発です。未舗装の道路や、スロープまでの悪路に揺れれながらも心はわくわく感でいっぱいです。

 まだ太陽が上がっていないのにスロープに到着。ボートに乗り込みます。ボートは17ftクラスのアルミ製ステアリング仕様でエンジンは60馬力程度です。

 ガイドのPoncianoはマリオっぽい感じのメキシカンです。基本、釣り用語以外の英語は通じません。天候は雨上がりの曇り。握手で挨拶してボートに乗り込むとまだあたりは暗いにも関わらず出船です。

 最初は、シャローエリア、Depthファインダをみると水深6ft位です。ガイドに「Select?」と聞くと、Popmaxを指さしました。

さあ、釣り開始です。(すいませんここにたどりつくまでに長い文章で・・・)

 いやー、いい感じ、シュボッシュボッといつもより派手にスプラッシュを立てて引いてきます。さすがに1投目からヒットしませんでしたが、3投目でエルサルト初バスをゲットしました。2lb/40cm位でしたが、出方がバシュと気持ちのいい出方をします。「ああ・・、こんなの久しぶり・・」と感慨にふけります。

40cm/2lb 記念すべき1本目


 その後、30cm前後を2本追加して、太陽が上がってきたのでTop終了です。ここまで1時間ほどです。エルサルトでは50cm/4lb以下のバスは基本おチビさん扱いで、チキータと呼ばれます。ここまではチキータ3本。移動(バボノス)。

 次も同じようなシャローエリア。ここではSenkoワッキー。今回の釣行では6inch以下のワームを用意していない強気な姿勢なので6inchSencoを選択。ちなみに7inchSenkoも用意しています。ここで2時間程度、20本近くを釣りますがすべてチキータ。自己最高タイの49cmを釣るも4lb未満 でした。最小は25cm程度。平均は35cm位でしょうか。


日本での自己記録に並ぶ
49cm/3.5lb

Grandeサイズ(8lb以上)はおろか、そう簡単にはSoSoサイズ(4lb-7lb/50-60cm)クラスさえも釣れてくれません。

で、バモノス。

 次の場所は、沖目の20ft位のフラットエリアで、エルサルト名物のキャロリーナ(ヘビーキャロナイナ)で攻めます。同じ場所に2艇先行者がいます。使用ワームは実績No1のZBC/リザード8inch/WaterMelonRedです。

「ん? あれ? あたりないよ・・・・」 が、周りは(チキータサイズですが)バシバシ釣れています。

 私にはあたりもありません。ガイドは動かし方をこうしろとレクチャーしてくれますが、あたりはありません。コースがわるいのか?との疑問が頭をよぎりますが、粘ります。

 どうやらフラットに立ち木が絡んでいるような場所です。1時間程度粘り、チキータ1本のみ。少し移動してまたキャロリーナ。ここでも30分程度釣りをしましたが、チキータを2本程度。この辺で、うすうすキャロリーナは違っているのかも・・という感じがしてきました。

 昼(11:30〜)にスロープに戻る前に、岩盤エリアに移動。岩盤エリアといっても斜度45度くらい程度でそこまで急激に深くはない様子。立ち木も絡んでいる場所。

ここをスピナーベイトで攻める。50m位のエリアを攻めて途中、チキータを1本追加。


 岩盤エリアの岬の先に立ち木があり、あそこまで攻めたら飯だと思いながら、スピナーベイトを立ち木に絡めながら引いてくると、ゴン!という衝撃。即座に合わせるが、根がかりのような重み。ん?と思っていると首を振るようなびくびく感が伝わってきます。

 バスだ! そう確信を持ちました。むちゃむちゃ重たいです。「来たかも?」と心臓はバクバクです。ガイドも「Grande?」と聞いてきます。正直、そんなの釣ったことはないわけで、わかりません。「maybe・・・」それが精一杯です。とにかくバラシたくありません。立ち木付近でジャンプされます。立ち木に絡まれたら終わってしまいます。必死に巻きます。寄せても下に突っ込む力はバスのものとは思えません。ドラグはきつめに設定してますが、じりじり出ていくというよりはズルズルとドラグが滑ります。2度の程の突っ込みをさばいて再びバスが浮いてきたところでネットイン。わずか2分程度の時間だと思いますが、それが私にとっての初めてのエルサルトの衝撃でした。

55cm/5.5lbのSoSoサイズ。とりあえずは自己記録更新です。

たぶん、一度でもエルサルトで釣りをしたことのある方なら、その程度のサイズで大げさなと思うかも知れませんが、私には初めての衝撃です。


自己記録更新

55cm/5.5lb 左の写真と記念写真

 午前はこれにて終了。ロッジに戻ると昨日知り合った日本人遠征組が、半日Fishingを終えて帰国しようとしているところでした。「どうでしたか?」と聞いてみると、9lb12ozを取ったとのこと。うーん、うらやましい。5lbクラスで喜んでいる自分がちっちゃく感じますが、それはそれでいいのです。

ランチを食べて、ちょっとシエスタ取って14:00から午後の部を開始。

 同じようなシチュエーションの岩盤岬でスピナベを引きます。さすがに連続ではないだろうと思うと、またいきなりゴン。「おぉぉ・・・」。上がってきたのは55cm/6.5lbのおなかがぽっこり出たセニョリータ?でした。すごいです、エルサルト。

長さは55cmながらでかバラな6.5lb

 ここまでくると、スピナベを引きまくるしかないかなと思うのですが、その後2時間ほどスピナベを引きますが、チキータも出てきません。

 今になってはこの辺のギャップの激しさがまたエルサルトらしいだと思えますが、そのときは混乱していました。ハマりパターンならまだ続くはずです。ここはエルサルトです。もっとデカイのが釣れ続くはずです。「ただの偶然?」という疑念が浮かびます。しかし、引き続けないと結果はわかりません。

結局、その後はシャローでチキータと遊んで一日が終了。数は全部で40匹くらい。
初日としてはまずまずでしょうか。

翌日の準備をして、9時にはもう意識を失っていました。



○釣行2日目

今回の釣行で1番釣れなかった日です。

 天候は朝から快晴。放射冷却の冷え込みで、湖上は蒸気が発生しています。朝からあちこちでバシュバシュとライズ。活性は高いようです。朝一番はシイラ用のポッパーを取り出して使ってみました。サイズは大きくて理想的な気がしたのですが、案の定、比重のかるい淡水では少々重いようで、思ったほどスプラッシュが大きく出ません。音はでかいのですが・・・。ちなみにガイドはそんなの使って・・・的な顔でこちらを見てます。30分ほど投げても釣れる気配を感じないので終了。移動(バボノス)。

 今度はシャローの岬周り。バスとティラピアがあちらこちらでバカバカとボイルしてます。いい感じです。エルサルト用に新調したMegabss/LATESをキャスト、アクションはただ巻き。1時間ほどで、3-4lbのバスを5本。サイズも選べるみたい? 今日もいい感じだなと思ったものもつかのま、日差しが強くなると反応しなくなる。移動(バボノス)。

 朝から日差しが強いのが影響しているのか、ガイドはキャロリーナ(キャロライナリグ)を選択します。最初は昨日も行ったキャロ場に移動。機能と同じような場所にボートポジションをとってリザードキャロです。んがやっぱり反応はしない。その後も移動を繰り返してキャロリーナをやりますが、チキータを10本程度追加したのみ。せっかく大量購入したリザードは無駄になりそうな気配濃厚です(実際無駄になりました)。
昼前に、昨日SoSoサイズが釣れた岬にいってスピナベを投げるも本日は不発。

 ランチ後も、Deepでキャロリーナ、シャローでSenkoワッキー、たまにスピナベみたいな感じでやり続けるが、チキータばかり。今日は30本位だったが、まるで何をすればいいのか全く見失った感がにじみ出ます。



○釣行3日目

 朝からなにやら騒がしい。なんとメキシコ人のBigTeamが到着したみたいです。大型バスを借り切って11時間かけて来たんだって。総勢22名。メキシコ各地でもバス釣りは文化として発展しているようです。しかし彼らは総じて、でかくてFATです。彼らを観てるとなぜこれほどまで バスがでかくなるのがわかるような錯覚を覚えます(もちろんそんなの関係ありませんが)。

よく話かけて来たメキシカンのおじさんと一緒に



 今日も朝から快晴微風。朝一はシャローエリア。昨日来ていたUSからの親子(親父は元ARMYで、息子は現役NABY)は12.5lbを筆頭にGrande級を5本も揚げたとのこと。”What use?”と聞くと”Fluke”と答える。なるほどFlukeですか。ということで今日は朝から遊びはなしで、Flukeを選択。日本で馴染みのないルアーですが、メキシコではまさしく今の最強のワームなんだそうです。水面直下のサーフェイスでドックウォークさせます。なるほど、非常にくねくねと「なめまかしく」動きます。不適切な表現ですが、それはまるで、パツ金ネーチャンがポールダンスを踊ってるような「なめまかしさ」です(あっ、ちなみに本物は見た事ありませんが・・Flukeにチップを挟んでもGrandeは釣れません)。

 んで、やっぱり釣れます。チキータばかりですけど・・1時間ほどで12本程度を釣るがいかんせん小さい。最大でも40cmそこそこ。

 移動してもフルーク。今度は少し深いところ。フルークを使っていると立ち木の影からバスが猛然と襲ってきます。Topゲーム並の面白さです。ここで、この日の最大53cm/5lb弱をとりましたが、だんだんとあたりが遠くなります。日差しもものすごく強いです。

53cm/5lb弱

 いろいろと移動しながらも、どうも漠然としてしまっていまだにはっきりとしたパターンというものが見えてきません。午後は少し斜度のあるバンクからのラバジスイミングをやってみるが、やっぱりチキータばかりでした。この日は拾い拾いで40本ほどでしょうか。

 今朝来たメキシコの団体さんは結構釣ってるみたいで、12lbも数本出ているようです。経験の差と言われればそれまでですが、やっぱり悔しいわけです。



○釣行4日目

 今日Grandeが出なかったら、ガイドを変えてもらおうと思ってスロープにいくと今日からガイドが変わるようです。新しいガイドはアルベルト。彼のボートは18ftクラスのFRP製のバスボート。メーカーはわかりませんがビーム幅は広い方だと思います。エンジンは150馬力くらいでしょうか。彼は片言の日本語「ヒダリ、ミギ、チッチャイ、オオモノ」も覚えていて、英語も話せるので少しはコミュニケーションとれそうです。

ガイドのアルベルトと。ちっちゃくて分かんないかな?

 なお今日からティラピアネットが入ります。朝から漁師がネットをいたるところに張っています。網はいわゆるさし網です。30m間隔でネットが入る感じです。ボートが走行するような航路でもお構いなくネットが入ります。しかし航路のネットは少し深めのところにネットが吊してあるようでペッドボトルは避けて通りますが、ネットはまるで気にしないでバシバシ走ります。

 朝は少し雲があるが晴天微風。いつものようにバスとティラピアのライズがあちこちで起きています。アルベルトの指示はSenkoワッキー&ときどきスピナベです。ぽつぽつと相変わらずチキータを拾いながら大物を待ち続けます。途中、アルベルトは僕のタックルボックスをチェックしています。ロッドの硬さや、ワーム、ハードルアーに至るまで一通りチェックしていました。午前中までに20本余りを釣ります。中には52cm/4.7lbが混じりますが、Grandeには程遠いです。

52cm/4.7lb

 午後から快晴、風も少し強くなりましたがそれほど気にはなりません。ロッドをみると見慣れないルアーが付いています。「what is this?」と聞けば、「My CrankBait」と答えます。なにやら説明を聞くと、「昨日はこれでデカイのが釣れた。ほとんど4lb 以上だと」。

 んじゃ、信じて巻きましょう。ということで午後はクランキングのみとなりました。なるほど3lbクラスがコンスタントに釣れます。ただし最大は5lbまで。たまにチキータが釣れます。アルベルトは「なんでこんな小さいのが釣れるのか? わからない」っていいそうな顔です。それが僕の悲しい性なのかも知れません。ここ数年、小さいのばっかり釣ってたからな・・・、自然に反応しちゃうのが情けないと言えば情けないのですが。

 前任のガイドのときは、岩盤やらミドルレンジやら幅広くやりましたが、後任ガイドは徹底してシャローのみです。彼はデカイのとるのはシャローしかないという確信を持っているようです。この日も40匹程度を釣りました。



○釣行5日目

 さすがに4日も連続で釣りをすると、左の掌が筋肉痛です。腰も痛くなってきました。原因は歳ですか? いいえ、エルサルトのバスはチキータといえども本当によく引きます。心なしか尾びれのフィンがバランス的に大きいように思います。今日は朝から快晴無風。ネットの影響なのか場所なのかわかりませんが、今日はボイルが少しおとなしめです。

 朝はすこしだけSenkoワッキーをしますが、反応がないので、すぐにクランクを引き始めました。今日はこのあと一日中ずっとクランクを引きます。

 今日はチキータもよくクランクについてきます。シャローの立ち木をひたすらクランキングです。もちろん立ち木に食われますが、シャローなので難なくはずせます。たまに、湖底にある捨て網に引っ掛かりますが、ガイドのアルベルトが上手にはずしてくれます。彼から借りたクランクもロスとすることもありません。午前中は51cm/5.0lbを筆頭に2-3lbクラスを中心で20匹程度を釣りました。

51cm/5.0LB

 昼にスロープに戻ると、漁師さんたちが取れた魚たちの仕分け作業をしています。腹を裂いて内臓だけは取り出しています。あとは氷漬けにして冷蔵車/冷凍車に載せています。作業を横から覗き見ると、メインのティラピアはもちろん、バスも出荷しています。バスの中には黄色い卵を持った奴もいますし、僕が釣りたくて釣りたくて仕方のないGrande級も入っています。他にはキャットフィッシュもいました。余談ですがエルサルトにはパイクのような魚もいるみたいです。


ティラピアが一杯

出荷されるバスたち

 午後もひたすらクランクです。とにかくシャローをメインに場所によってバンク側、立ち木側と狙いを変えてやり続けます。すでに昨日から10時間以上は巻き続けているでしょうか。信じて巻き続けるしか今は道がありません。55cm/6.0lbの魚はクランクを丸のみです。


クランク丸のみの図

出血がひどい・・ 55cm/6.0lb

 ガイドがフックを外してくれますが、エラに完全にフッキングしていて、流血がひどいです。そのままリリースしてもぷかぷか状態です。顎を持って口から水が入り込むように揺らして少し復活したかなって思ってリリースしても、数秒でまた浮かんできてしまいます。ガイドもあきらめて、「ディナーにする」といって持って帰ることになりました。合掌。こういうときは罪悪感を感じて止みません。



その後、20分後に今回の最大魚60cm/7.2lbを取りました。


今回の最大魚60cm/7.llb

同じ魚、思わず吠えた・・

 最初にジャンプされた瞬間、「でかい!」と確信を持ち、バラしたくないという気持ちが強く楽しむ余裕はありませんでした。わざわざエルサルトまできてそんなもんで大げさとバカにされるかもしれませんが、私にとっては初のロクマル(60)です。船下の突っ込みはすごかった・・・先ほどのDeadした魚と合わせて写真をパチリ。今回の旅行のBest-Shotになりました。


左がDeadした55cm 右が60cm 合わせて13lbOver。



 先日来ていたメキシコ人チームはこの日、エルサルトを去って行きました。まあにぎやかでいっぱい声もかけてただきました。最初は正直、こわかったけど最終的には慣れました。

メキシコ人チームと記念写真



○釣行6日目

 ついに最終日です。空はどんより空です。実際に午後から雨が降り始めました。昨日までメキシコは3連休で連日各ロッジからボートが多く出ていましたが今日は、僕のボートを含めても数艇程度です。

 今日は朝からフルークです。朝からチキータが遊んでくれます。フルークで釣れるならとミノーも試してみました。メキシコのガイドにはミノーという概念があまりなくクランクベイトとの違いを認識してないかもしれません。もちろんミノーでも釣れますがパターンの王道という感じではないみたいです。朝から1時間程度5本くらいで、昨日よかったクランクを引きますが昨日とは打って変わって反応がありません。天気は曇りですから昨日よりも条件的にはいいと思うのですがなぜでしょう? 1時間ほど引き倒してもチキータが2本程度釣れるだけでこれもまたパターンの王道という感じではないようです。エルサルなかなか奥が深いです。そのあとはSenkoワッキーでお茶を濁します。午前中までに15本程度。最大は4lb止まりって感じでした。

 ランチのときに、あまりにデカイのが取れていない軟弱ゲストに対して業を煮やしたのかロッジスタッフのNicoが「同船してお前の釣りをチェックしてやる」と行ってきました。断る理由もないので「OK」と答えて最後の出船です。

 出船後、初めてのエリアに行きました。スロープのあるワンドを出てすぐ左にある大きなシャローエリアです。フルークの表層引き=Topゲームを始めます。ぽつぽつと雨が降ってくるとバシバシとバスがフルークを襲ってきます。エルサルトのバスも日本のバス同様、捕食は下手ですね。アタックしてきても乗らないことも多いですが、でかいバスであればあるほど出方は派手です。ズバーン!的な感じでフルークを襲ってきます。たぶん、ポッパーやペンシルでも同じように問題なく出ると思うのですが、Nicoが監視しているのでなんか言い出しづらく、ずっとフルークを投げてました。明らかにデカイのも3回掛けているのですが、立ち木に絡まれたり、ジャンプ一発で外れたり、ノット抜けされたりと散々でした。フルークの釣果は5lbを筆頭に20匹位でしょうか。

フルークでとった最後の50up/5lb弱

雨がだんだんと強くなったので20分ほど早めに上がりました。この日の夕飯にマネージャーのSiguisに「明日も半日やらないか? デカイの釣れてないから特別に$60でいいぞ」と言われましたが、体力的に限界でしたので断りました。



○釣りの総評

 8lb以上のGrante級には出会えませんでしたが、自己記録は更新できましたし、ギリギリですけどロクマルもゲットできました。釣果に満足はしていませんが、充実した日々を過ごせたと思います。

 釣りをやった感想としては、やっぱりデカイのはちゃんとしたパターンをつかんでその状況に合わせて臨機応変に対応していかなければ出会えないというかんじなのでしょう。チキータを混ぜながら来るべきGrandeに備えるというスタイルは誰も同じようです。



○メキシカン

 ほとんど180cm以上あるんじゃないでしょうか。でかいし、FATだし最初のころは恐怖感を覚えました。御飯時やスロープまでの車のなかでは彼らにふつうに混じって移動します。中には日本に来たことのある人もいてそういう人は気安く話しかけてくれます。釣りの話もしましたし、僕がGrandeを釣っていないとわかると釣り方までレクチャーしてくれます。「Spanishは話せない」といえば英語で会話してきます。ただ困ったのは「テキーラを飲め」と言われたときでした。「あっやっぱり来たか・・・」と思いましたが、断固として断りました。「空気が読めない」と思われても、「ハポネはダメだ」といわれても僕は「Noと言える日本人」を実行しました。ほんとに苦手なんです。テキーラ・・。最終日にみなさんと写真をとって、バスのお見送りまでしました。



○復路 その1

ロッジ→マサトラン/MZT→アラスカ航空→ロサンゼルス/LAX→Hilton-LAX

 帰りは乗り継ぎの関係でロスに一泊します。ロッジ出発までの間は、写真をとったり、ビールを飲んだりしてゆっくり過ごしました。12時にロッジを出発します。USからゲスト一組が一緒です。彼らはマサトランの高級リゾートホテルに宿泊(たぶん奥さまたちはそちらでビーチを楽しんでいるのでしょう)しているらしく、半日釣りして帰るみたいです。僕もお土産を買いたいので高級ビーチホテル経由で空港まで送ってもらいました。ドライバーはNicoです。

 なんか高級リゾートだけは今まで見て来たメキシコの印象と違いすぎます。彼らが宿泊しているホテルでトイレを借りましたが、内装も外観もそこはもう欧州のリゾートですね。ただ一歩敷地を外れるとメキシコっぽいのは致し方ないのでしょうか。

土産屋で見つけた
悪魔の像
トローリングショップの
マーリンレプリカ

 Nicoに土産屋と地元の海釣用Shopに釣れていってもらいました。黒/青カジキのトローリングやキハダなどのレプリカが飾ってあります。まあ、打っている品はあまり多くはありませんでしたが。気がつくとフライトまで2時間ありません。昼飯食ってないのですが、そのまま空港まで送ってもらって、Nicoともお別れです。

 アラスカ航空でのチェックインは問題なく通過できました。超過料金も徴収されませんでした。運用規程が緩和されたんでしょうか。フライトまでのわずかな時間を利用して昼飯を大急ぎで食べて、出発ゲートを通過します。飛行機に乗るまでに2度のボディーチェックを受けます。機内へは昔懐かしいタラップ車?で乗り込みます。こんなの初めて、ちょと得した感があります。定刻より20分ほど早くフライト。2時間半位でLAX到着です。機内では税関申請書のみ渡されました。アテンダントに入国審査表はと聞いたのですが、これで大丈夫だと言われました。

タラップ車で飛行機に乗り込みます。

 LAX到着後、飛行機からまたタラップ車?でおりてバスにのりターミナルに到着です。なんかこういうの日本じゃまずないと思うのですが、日常茶飯事なんですかね。

 入国審査では「Transit」「Next Flight Tommorw. One-Night stay in Hilton-LAX」と答えたと思います。指紋、顔を確認されて通過、バゲッジを拾って、税関へ。ロッドケースは何かと聞かれて、「FishsingRods」と答えると、「魚は荷物に入っているのか?」と聞かれたので、「No. All Release」答えて通過。

レッドマークがホテル行きのシャトル乗り場

 U字スロープを抜けて出口へ。今度はHilton-LAXへのシャトルバスを探します。標識の色は赤なので矢印に従いTBD方面に進みます。場所はターミナル3とTBDのコーナー付近の道路内側の安全地帯にありました。待つこと数分で「Hilton LAX」とLED電飾が光っているシャトルバスが到着。無事に乗り込んでホテル着。チェックインに時間がかかりましたが問題なくチェックイできました。チェックインの際にモーニングコールもお願いしました。非常に巨大なホテルで、部屋に行くまでに10分位迷いました。万が一、火事にあったら逃げ遅れるのは必須です。部屋はKingサイズベッドが2つ。やっぱアメリカはでかいですね。

 夕飯はホテル1Fのレストランで済ませました。安くはありませんが、そのなに高くもなかったです。Hiltonでは有料ですが日本語チャンネル(NHK)もあったので、久しぶりに日本のNewsを見て就寝。

ヒルトンの部屋。無駄に広いです。S



○Hilton-LAX→ロサンゼルス/LAX→大韓航空→成田

 翌日、朝飯は昨日夕飯をとった1Fのレストランでブッフェにしました。結構、日本人がいらっしゃってとなりのおばちゃんはインスタントの味噌汁を持ち込んで飲んでました。

 8時には空港へ向かうシャトルバスに乗ってました。ガタイのいい黒人のおっちゃんがドライバーです。彼が「どこの航空会社?」と聞くので「大韓航空」と答えてTBDで無事降ろしてもらえました。

 そのまま大韓航空でチェックイン。やっぱりロッドケースにOverオーバーチャージを課金($110)されました。どうやら成田で散々もめたため顧客情報にチェックフラグでも立っていたのでしょう。もうぐたぐだで言うのもバカらしいので、はやばや降参。チョコレートなどの土産ものを買って時間をつぶして、定刻より10分位早くTakeOffとなりました。帰りはパーソナルエンタテイメントシステム搭載機で、乗車率も40%切るような感じで3席独占状態でした。「This is it」など4本近く映画を見ましたが、やっぱり10時間は退屈です。成田での入国/税関審査も問題なく通過して無事に帰国しました。



○付録:大韓航空でのバトル

 ロッドケースにかかる超過料金ですが、以前はスポーツ用品に対しての課金は対象外だったようですが、ここ最近はそのような規定は改定あるいは廃棄されているようです。

まずは大韓航空HP(http://www.koreanair.com/)で確認してみましょう。日本語表記です。

 空港情報>手荷物規定>特殊手荷物のご案内>スポーツ装備に進んでみましょう。ここでは運送料金の表の大型と表記される部分を見ます。今回持ち込んだロッドケースは、全長210cmで、重量10k程度なので「自転車、サーフボード、ウィンドサーフボード、上記以外で・・・・」に書かれる大型の部類に入ります。

 さらに料金部分をみると、「無料手荷物許容量に含むことができない。別途料金付加。米州地域は超過手荷物料金の50%を支払い。」とあります。ではここでいう超過手荷物料金とはなんなのでしょうか。

 少なくてもこのページにはその料金は載っていません。FAQにもそのような事例は紹介されていません。僕が見つけた限りはTopページから空港情報>手荷物規定>一般手荷物のご紹介>超過する手荷物料金のご案内を見てもうらうと「・・・以下のような超過手荷物料金が課せられます」となり、日本発は5000円と表記されています。確かによく見れば5000円は「一般手荷物」の分類内の表記ですが、非常に誤解を招きかねない書き方をしています。

 ちなみに、ANAはちゃんと問いあわせするように書いてありますし、JALに関してはきっちり19800円と書いてあります。大韓航空の職員も誤解を招きやすいと認識していますが、修正はできないし、特別扱いはできないの一点張りです。

 時間して90分余り押し問答を繰り返しましたが、さすがに私も疲れたので諦めました。ちなみに、ロスからの帰りの便は最初は$25ドル(5000円の半額相当)と行ったので内心、ラッキーと思ったのですがたぶん、顧客情報になんらかの情報が追加されてた様子で、少々お待ちをと言われて結局、$110(9900円)を徴収されました。



○ロサンゼルス国際空港LAX

 ロサンゼルス国際空港LAXは複数のターミナルがあります。成田の場合は北/南ウイングといいますが、LAXの場合は、1-8の番号で呼ばれるターミナルとアジア系航空各社用のトム・ブラッドレー(TBD)と呼ばれるターミナルで構成されています。日本からはトム・ブラッドレーに到着します。ここからアラスカ航空のあるターミナル3に移動します。隣なので巡回バスに乗る必要はないと思います。ターミナル3はトム・ブラッドレーを出て左側にあります。



○釣行記の最後に

 Grandeは釣れませんでしたが、本当に楽しい時間を過ごすことができました。一番の問題は次回いつ長期休暇を取れるかどうかだと思います。1か月1万円を貯金して3年後にはまたエルサルトに戻りたいと思います。丁寧に応対してくれた小松君。ありがとうございました。


END


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