遂に長年の夢だった憧れの湖、レイク・バカラックでのバスフィッシングが叶った。
しかし、なんとこの時のバカラックは不運にも状況がとても悪いらしく、全然釣れていないそうだ。
多い人で1日20匹。それって状況悪いか?と思いたくなるが、本来であれば80〜100匹だそうで。
恐るべしバカラック…。 そんな中、果たしてグランデなヤツは現れるのだろうか!!
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1日目
この日の朝一はペンシルベイトで広く探る釣りからスタート。
辺りはまだ暗闇に包まれていて、感覚と音を頼りにキャストを繰り返し、ここは出るだろうと思うスポットにルアーを片っ端から通していく。
しかし1時間近く誘ってみるものの反応が…ない。あれ?
日が昇り始め、ならば潜らせ系でジャークベイト、リップレスクランク、ディープダイバーの巻きで攻める!!…おや?
朝から早くもスローダウンなのか?!
仕方なく10インチワームのテキサスリグで岬、立木、水中島といったポイントをじっくりと誘う。が、無反応。
う〜む、早くも困った展開になってしまった。やはり状況が悪いのか…。
日は完全に上り、容赦ない日差しが照りつける。しかも蚊が元気に飛び始め、
いつの間にやら手がボコボコに腫れてしまった。食い気があるのは蚊だけかっ!!
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しばらくして、浅瀬の広がるポイントへ移動。
水の透明度は意外にも高く(普段は濁っている)沢山の沈み岩が見える。しかもその周りには良型のバスが何匹もいるではないか!
バカラックでまさかのサイトフィッシング!?と思いつつ観察していると、同じ場所をそのバスは行ったり来たり…。
これって…スポーニング?
ガイドのジン(オシャレでナイスガイ!加えてボートの流し方がメチャ上手い!)に尋ねると
「そうだよ。ここはスポーニングエリアなんだ。」なるほどなるほど。
情報によると今年はかなり季節がずれ込み、スポーニングが遅れているそうだ。なんか食い気がない理由がわかったかも…。
ジンのアドバイスでポッパーを投げることにした。確かにこういった時期はポッパーが効く。
食性で訴えるよりも音に対する怒りや興味で食わす、まさにルアーフィッシングだ。
狙いはズバリ的中!ド派手なバイトでポッパーを丸呑みした。
サイズは45UPだったが、バカラックでのファーストフィッシュは正直嬉しかった。 その後チビバスを釣り、午前の部はエンド。
2時間のシエスタを取り、元気よく午後の部がスタート!
メキシコは午後になると必ずと言っていいほど強風が吹く。しかしこの風がまた気持ちよく、移動中はウトウト…。
ポイントに着くなり、ポッパーとスウィッシャーをひたすら連投!自分の考えではこの手しかなかった。
ジャーク&ポーズの極めて単調なアクションだが、これが効いた!
またド派手なバイトで40UP後半のバスが釣れ、立て続けに今度はポッパーで似たようなサイズが釣れた。
その後反応は無くなり、何を投げてもダメダメでこの日はエンド。
おいしい夕食を食べながらみんなで反省会。既に10ポンドオーバーを釣っている方がいて、
センコーのテキサスリグを沖合の5〜6mラインの岩場でズル引くとグランデが来る。
…そういった情報を聞き明日に備えることにした。そういえばセンコーなんて持ってない…なんてこった!
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2日目
朝食を早々に済ませ、この日はバカラックロッジにある小さな釣具屋さんでセンコー探しからスタート。
過去の10ポンドオーバーの写真がズラリと並び、
実績のあるルアーもそれなりに揃っていた。当然、センコー(センコータイプか)も売っていたので3袋購入し実釣へ。
ガイドの間でもセンコーの話が出たのか、朝一からセンコーワッキーを投げろとの指示。
普段まったくやらない釣りなので上手くいくかどうか…。
急深な岩盤沿いをキャストしていくと無数のバイトがある。確かにセンコーは効くようだ。
しかし空フッキングの連発で体力消耗↓(全然のらね〜)
それを見ていたガイドのジンは「チキートォ〜!(チビバス)」と言いながら笑っていたが、こちらとしては泣きたい気分だ。
ポイントを移動し今度はスイミングワームを投げろとの指示。今日はやけに指示を出すな〜と思いながらキャストすると強烈なバイト!
プリプリの40UPが釣れた。ガイドの言った通りだ。しかし残念ながら午前中はこれだけだった。
午後は同行仲間のNさんとガイドのクリスピン(強面で無口だが、実はとても親切で優しい)と一緒に釣りをした。
Nさんは唯一の女性アングラーで、しかもワームマスターだ。
Nさんの釣りを真似てワッキーリグやテキサスリグを試すが、今一上手くいかない。結局、自分にはハードルアーしかないか。
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Nさんの方が一枚も二枚も上手で、ワームの誘いが上手い!さすがだ!
しかし漸く自分のワームにもバイトが!ルアーはセンコーである。
これまたプリプリの元気の良い40UPだった。初センコーだったので嬉しかったが、やはり自分としては巻きで釣りたかった。
2日目はこれでエンド。異国での3日間の釣りなんて、本当にあっという間過ぎるのだ。
明日はとにかく巻き続けよう!
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3日目最終日
泣いても笑ってもこれが最後。
朝からトップウォーター、ジャークベイト、スピナーベイトと好きなルアーを連投していくが、不発。
日が昇り、立木エリアでディープクランクを根掛かり覚悟で巻いていくと、ルアーを引っ手繰るようなバイトが!
50UP前後のナイスなバスが釣れた。その後スイミングワームの巻きで40UPを釣り、午前はエンド。
状況が回復し、巻きモノが効き始めたようだ。これなら…と期待が膨らむ。
勝負の午後、しばらく水中島周りでヘビキャロをぶん投げて様子を見る。バイトはあるものの上手くいかない。
やはり巻きモノか?ディープクランクに付け替えて岩盤、岬を攻めていく。反応は無いが出そうな予感…。
不意に沖目の立木が気になりキャストする。そういえば午前中も立木で釣れたし、10ポンドは深場に居ついているという情報。
ならばここしかない!
着水後、素早く潜らせ水中の枝にルアーを当てた瞬間、「グンッ!」という重いバイト。すかさずフルパワーでフッキング!
一瞬、ドラグが出てリールが巻けない。
「こいつはデカいっ!」
焦る気持ちを抑えながらゆっくりボートまで引き寄せる・・・
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そしてついに手にした腹ぼてのグランデバス!61cm 9ポンド半。
10ポンドには届かなかったが、自分にとっては非常に価値のある魚でメチャクチャ嬉しかった!!
同船していたBHの小松さんとガイドのジンもとても喜んでくれた。小松さんから勝利の葉巻をいただき二人で吹かしながらビールを飲み、
そして日没までバスフィッシングを楽しんだ。。
レイクバカラックのポテンシャルには想像した以上凄みを感じた。状況が悪いながらもトップで出るし、ロクマルも釣れる。
こんな夢のような場所は日本にはないだろう…たぶん。
今回このようなツアーを組んでくれたBHの小松さん、また同行して下さった方、バカラックのスタッフ、ガイドの方々には心より感謝いたします。
皆さんのおかげで、とても楽しいバカラック釣行になりました。
夢は叶えるもの。いつか必ず、バカラックの10ポンドを手にしてみせる!その時までアディオス!!
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